沖縄でも人気が高まるタトゥーと刺青との違いを知ろう
沖縄でも刺青やタトゥーに抵抗を持たない人は増えています。肌に色素を入れるという意味では同じですが、それぞれ違う特徴もあります。いずれの場合も、簡単に消せるものではないということはしっかり理解しておきましょう。
最近は、日本でもファッション感覚でタトゥーを入れる人が増えてきました。開放的な雰囲気のある沖縄でもその人気は高まっています。日本にも古くからある刺青との違いが判らないという人もいるのではないでしょうか。
ここからは、刺青とタトゥーはどのような違いがあるのかを書いていきます。もしも、除去したくなった場合はどのようにすれば良いのかを知りたい人も目を通してください。
刺青とタトゥーの違いを知っておこう
海外アーティストやスポーツ選手は、タトゥーを入れていることも珍しくありません。日本では、少し前まではタトゥーに抵抗を持つ人も多く、一般人であまり入れることはありませんでした。時代の変化もあり、最近ではファッションのひとつとしてとらえる人も増えてきています。
日本でも、若者を中心にタトゥーの人気は高まってきています。日本でも古くから刺青の文化がありますが、刺青とタトゥーはどう違うのか、その違いを知りたいという人もいるのではないでしょうか。まず、このふたつに共通していることは、針などを使い肌に色素を入れて着色するという意味では同じです。
タトゥーの場合は洋風の柄のものが多く、ワンポイントのものが多くなっています。これに対して、刺青は背中など広範囲に入れることが多く、模様も和柄が中心です。タトゥーの場合は、比較的部分に針を入れていますが、刺青はより深い部分まで針を入れているという違いもあります。
それから、刺青が彫り師による手彫りであるのに対して、タトゥーは機械彫りということも大きな違いです。
刺青やタトゥーを入れるメリットとデメリット
刺青やタトゥーのメリットとしては、自分らしさを表現できること、消えることのない思い出を作れることなどがあげられます。
若い世代を中心に抵抗を持たない人も増えていますが、入れる前にはデメリットについても知っておく必要があります。まず、デメリットでは、機械彫りにしても、手彫りにしても痛みが発生することがあげられます。
それに、一度入れてしまうとメイクのように簡単に落とすことはできなくなります。温泉やプールでは入場を断られることも理解しておきましょう。皮膚に針を刺して色を入れていくことになるので、衛生管理の悪いところで行うと感染のリスクもあります。
そして、質の悪いインクが使われた場合は健康に悪い影響が出る可能性があることも知っておきたいものです。日本でもタトゥーは珍しいものではなくなっていますが、それでもまだ刺青やタトゥーに抵抗を持つ人は多いということも理解しておきましょう。
場合によっては、偏見の目で見られる可能性もあります。安易な気持ちで入れると後悔する可能性もあるので、本当に必要かどうかもよく考えることが大切です。
一時的に見えなくする方法を知る
沖縄のような温暖な地域では半袖やノースリーブになることも多く、タトゥーを入れているとかなり目立つことになります。海などの開放的な場所では特に問題にならないこともありますが、場所によってはタトゥーがふさわしくないこともあります。
とはいえ、簡単に消せるものではありません。タトゥーの除去は考えていなくても、一時的に目立たなくする方法も知っておきたいところです。まず、簡単な方法では、長袖など肌を覆う服装にすることがあげられます。
このほかでは、メイクで使うコンシーラも役立ちます。選ぶときはできるだけカバー力の優れたものを選びましょう。汗や水に強いタイプは特におすすめです。コンシーラは様々な色が販売されているので、自分の肌色に合わせて調整しやすいこともメリットです。
最近はタトゥーを隠すのに役立つ専門のファンデーションやテープなども発売されています。身近なところにあるものでは、スポーツの際に使うテーピング用のテープやサポーターなども短時間で隠せるので便利です。
タトゥーを完全に除去する方法を知る
勢いでタトゥーを入れたものの、後になって後悔する人も少なくありません。一時的に隠す方法も色々なものがありますが、隠し続けることに疲れた、完全に消してしまいたいと考えている人もいるのではないでしょうか。
完全に消すのであれば、タトゥーがある部分の皮膚を切除し、その後に縫合するという方法があります。一回の治療で完全に消すことができるのがこの治療のメリットです。タトゥーが大きい場合や、皮膚が伸びにくい部分では向いていない場合もあります。
切除したあとは縫合をするので、しばらくは傷が目立つことになりますが、次第に肌になじんでいき目立たなくなります。広範囲の場合も、一度ではなく、複数回に分けて治療を行えば取り除くことはできます。
まずは、切除で対応できるかどうかを医師に判断してもらいましょう。できるだけ傷が目立たず、きれいな仕上がりにするには縫合の技術力の高さも必要です。良い仕上がりにするためにも、できるだけ技術力の高い医師が在籍するクリニックを選びましょう。
広い範囲のタトゥーを除去するなら
かなり広い範囲にタトゥーを入れている場合は、切除法では対応できない可能性もあります。そのような場合は、剥削法も検討することになります。これはタトゥーが入っている部分の皮膚を削り取り、目立たなくする治療です。幹部が大きくなることもあり、痛みも伴う治療になります。
それゆえ、治療の際には麻酔が行われます。広範囲のタトゥーも一回の施術で目立たなくすることができますが、そのかわりインクを完全に取り切れるわけではないので、色は残ってしまいます。皮膚を削り足らないと色が残ってしまいますが、逆に削り過ぎるとケロイドになることもあり、タトゥー除去の中でも難しい治療になります。剥削法で色が残ってしまう場合は、皮膚移植で対応することもあります。
タトゥーを削り取った部分に他の部位の皮膚をもってくる方法で、完全に消せることがメリットです。そのかわり、移植用に切り取った部分には傷が残ることは理解しておきましょう。移植する皮膚は、背中や太ももなどから採取することが多くなっています。
明るい色にも対応できるレーザー治療
皮膚を切らずにタトゥーを除去する方法では、レーザー治療も良く知られています。色素に反応するレーザーを使い、熱でタトゥーの色素を破壊しながら少しずつ薄くしていきます。レーザーは色素のみに反応するので、他の皮膚へのダメージは抑えられています。
皮膚を切らずできる治療ですが、一回の治療で消すことは難しく、何度も通院する必要があります。そして、従来の方法では、黒い色にしか反応しないので、明るい色の除去は難しいものがありました。
どちらかというと、単色で小さめのタトゥーに向いている方法です。こうした治療も日々進化しており、最近はピコレーザーを導入するクリニックも増えてきました。まだ対応できるクリニックは限られていますので、沖縄でもこうした治療ができるかどうか、電話などで問い合わせてみることをおすすめします。
ピコレーザーは、明るい色に対応できることはもちろん痛みや皮膚へのダメージも大きく抑えられていることもメリットです。効率よく除去することができますし、皮膚の回復が早いのも良いところです。
まとめ
刺青やタトゥーに抵抗を持たない人も増えていますが、入れたあとで除去する人も多いといわれています。タトゥーは、一度入れると簡単に消せるものではないことは理解しておきましょう。
最近では、新しい技術を導入し、より患者さんの負担が少ないタトゥー除去をするクリニックも増えています。除去を希望する場合は、各治療方法のメリットやリスクも確認し最適な方法を選びましょう。